NHKが保有する震災のHDアーカイブについて(日本放送協会)

政治家女子48党浜田聡事務所が運営する「諸派党構想・政治版」を利用し、日本放送協会(NHK)に質問を行いました。制度を設置された浜田聡参議院議員、ご対応いただいた湯本様にはこの場を借りて御礼を申し上げます。

質問

NHKでは放送技研を中心に撮像技術が開発されてきました。それに関連して、 1995年の阪神淡路大震災に際してはハイビジョンカメラが、 2004年の新潟県中越地震の際にはスーパーHARPカメラが、また2016年には熊本地震をスーパーハイビジョンカメラが入って記録するなど、当時の民生用や業務用カメラを上回る性能で被災地を記録するという事例があったと存じます。
東日本大震災から12年が経った現在、震災の記憶の風化が指摘される中、震災を経験していない、いわゆるZ世代に対しても防災の必要性を啓蒙していく必要性があると考えます。
私は24歳ですが、 関東大震災のような4:3のSD映像を見ても 「過去の歴史的なこと」 と感じますが、阪神淡路大震災などのハイビジョン映像は、その画質から今の時代と地続きに感じられやすいのではないかと思います。
したがって、今の映像と遜色のないハイビジョン映像で伝え続けることには意義があるのではないでしょうか。 NHKとして、そういった過去の震災を記録したハイビジョン映像をいつでも見れるようにすべきだと考えますが、 ご見解をお尋ねいたします。

回答

NHKは、過去の災害の映像を、 NHKアーカイブスのホームページで公開しています。
(アドレス:https://www.nhk.or.jp/archives/)

このホームページでは、関東大震災、阪神・淡路大震災、東日本大震災など、 過去の災害に関 連する約3000本の映像を掲載しています。 内容は「地震」「津波」などキーワードで検索がで き、 「災害の種類」 「地域」 「年代」ごとに分類をしていますので、使用される方の関心にあわせて映像をご覧いただくことができます。
また、埼玉県川口市にある「NHKアーカイブス」や、東京都港区にある 「NHK放送博物館」 などの施設でも、 震災などこれまでの災害に関連する映像を「番組公開ライブラリー」にて無償でご覧いただけます。

なお、ハイビションで撮影し保存されている映像は、放送と同じ画面の比率(横:縦が16:9)で掲載していますが、サーバーの容量の制約や、使用される方のインターネット回線に負荷がかかることを考慮して、ハイビジョン画質では配信は行っていません。

地震や津波、水害など災害の実態を広く伝えることは、公共メディアの大切な役割と考えています。防災・減災に資するよう、これからも取り組みを進めてまいります。

(2023年8月31日)
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